ホッケの開きで両側に背骨がついてるのって本当に不思議。調べたら、凍らせてから高速カッターで切るからできる芸当らしいです。
ほいで
今回ご紹介する本は木村清著「マグロ大王」
おすすめ度 ☆☆☆★★(5段階中3)
いわずと知れた「すしざんまい」の社長
すしざんまいは高級店レベルの寿司を大衆価格で提供している僕も大好きなお店。昔両親を東京観光に招待したときには築地のお店に連れていきました。か○ぱ寿司やく○寿司も大好きですが、やはりモノの格が違います。「時価」に怯えずに良い寿司を食いたいなら迷わずに、よっ!すしざんまい!
と少し脱線しましたが
本を読む前の社長のイメージはいつもニコニコしていて、たまに芸能人と絡んでも優しく接する優しいおじちゃん。って感じでしたが、本書を読んでやはり只者じゃないことを再認識させて頂きました。特に合間合間に入ってくる写真での社長の鬼の形相や、ヤクザの集会か?と思うぐらい強面の男たちの集団と、それらを従えて威光を放つ社長の写真には本を持つ手が震えました。
というのも、本書で初めて知ったのですが木村社長は元航空自衛隊員だったらしく、しかもその当時というのは第二次世界大戦を経験した人たちが上司で、訓練が凄まじかったようです。大酒を飲まされた後に走り込まされて、元気そうならまた酒を飲まされるとか訳のわからん事をやらされていたようです。精神を鍛えるためらしいですが、現在のブラック企業がクリーム色に色褪せるぐらいのブラックofブラック。そんな中に5年ちょっといたらしく、文面でも気合と根性があきらかに常人から逸脱している様子を感じることができます。
とはいえ気合と根性!うりゃーー!働け働け!という方ではなくて、働き方の改善や仕入れの効率化、人材育成等を自ら率先してやられる知力と人間味のある方。データで見ても離職率が極端に低いとのことでした。
個人的に開店時の掛け声が「やるぞ!やるぞ!やるぞー!」というのがとても良いと思いました。よくある金の事しか考えてない会社だと○○5訓とか〇〇唱和10項とかわけのわからん言葉を連呼させてパッキパキに洗脳&疲弊させられますが、この「やるぞ×3」のシンプルさは効果と効率が最大だと思いました。
他には
不景気時に銀行員から受けた詐欺まがいの行為(というか完全にOUTだと思います)
と、それで会社がどん底まで落ちたときの周囲の助けを受けて立ち直る姿等はグッときます。
それと、この方って「ソマリアの海賊を壊滅させた男」として世界で有名なのですが、その辺についても詳しく紹介されています。王下七武海でも海軍大将でも無理だった事をやっているのです。それには魚という資源を有効活用することの大切さをうたっているわけですが、とりわけ「マグロの備蓄」という手法は「必要な時に必要な分を」という事を可能にしつつ資源を枯渇させない画期的な手段で、世界レベルの最先端技術です。その中で産卵個体や未成熟魚を一網打尽にする「まき網漁」についても苦言を呈されていました。※日本の水産業は知れば知るほどヤバい
上記は個人的に興味のある日本の闇なので、その辺の知識を本書を通して深められた事もタメになりました。
読み終えて無性にすしざんまいに行きたくなってきました。
魚好きな方は是非読んで見て下さい。
非常に興味を唆られます(゚∀゚)
これは書店で購入検討ですね。
独特の雰囲気を持たれる木村社長、気になりますな‼︎
メディアへの露出が少ない方なので、とても面白かったです。ヤクザの集会(ではない)写真是非ご覧下さい。
どうしても読みたくなり入手しました。
まだ28ページですがヤベェです。
「敵は競合店ではなく自分」深い…
ワタクシもすしざんまいに急に行きたくなってきました。
すみません、コメントに今気づきました。
もう読み終えてる頃でしょうか、すしざんまいの美味いネタが恋しいですね〜。