コストコって量多いけど普通にそれなりの値段で、お得なのかわからない今日この頃。
ほいで
今回ご紹介する本は「女と男なぜわかりあえないのか」橘玲
おすすめ度 ☆☆☆★★(5段階中3)
この著者の本が好きなのと、以前より何で多くの女性はコミュ力と協調性が高いんだろうと思っていたので買いました。(僕のまわりだけ?)
全体的に著者らしく「気持ち」や「感覚」ではなく、ちゃんと各国での研究結果から得られたカニデンス・・じゃなかったエビデンス(証拠)をもとに紹介しています。
結論から言うと「男は単純」で「女は複雑」なので、単純なものは複雑なものを理解できず、複雑なものは単純なものを理解できるかもしれない・・・。これが男が女を理解できない原因だ。みたいな感じでまとめいましたが、なるほどな〜と思いました。
本書でとりあげている一番大きなポイントは
・男は子供を作るのにほぼノーコストなので、他の男と「競争」してなるべく沢山の女性とSE○Xをする。
・女は子供をつくのに大きなコスト(妊娠)をともなうので、競争に勝つ男を「選択」する。
この2点かなぁ〜と思います。競争には金やら容姿やら色々とありますが、生物学上どんな男がよりモテる(遺伝子を残せる)のかについても紹介されています。
それが良いとか悪いとかの気持ちの問題ではなくて、男女ともに自分の遺伝子を最大効率で残すために進化してきた結果とのこと。逆にいうとそれが出来なかった者の遺伝子は淘汰されていったので、現存する多くの男女が似たような挙動を示すということ。
そして、やはり女性はさらに複雑で
女性の一番の遺伝子を残すための最適戦略は
「強い男の子供をつくり、優しい男に育てさせる」らしいです。ヒエッ。これは『托卵』とよばれる戦略で、鳥類などの動物にも多くみられる事象だそうです。
そしてそれを本能的に阻止するために、男は暴力的になる等の事も書かれています。
他の節では
・「痴女」はほんとうに存在するのか
・心とからだ、どっちの浮気がより傷つく?
・女は合理的にリスクをとる
等々、「社会的に正しくない」ことが「科学的に正しくない」とイコールになりませんよというような「言ってはいけない」事を丁寧に紹介されています。
本書では書いていませんでしたが、橘玲さんが他の本で言っていた
「人間は幸せになるために生きているけど、幸せになるためにデザインされていない」という言葉を何度も思い出しながら読みました。
勝手に言い換えると、人間は幸せになるためじゃなくて遺伝子を残すために設計されているという事。本能のままに動くのは、幸せになる事とは別で考えないといけないのかなと。
男女の違いを通じて客観的に「人間」を知れる本でございました。
さて、次は「刑務所わず」だな。