久しぶりに二郎系ラーメンを食べたのですが、中盤から気分悪くなりました。こういう時に老いを感じる。。。
ほいで
今回紹介する本は 「モモ」 ミヒャエル・エンデ作、大島かおり訳
おすすめ度 ☆☆☆☆★(5段階中4)
一言でいうと「大人になって失ったもの」を感じさせる作品。
児童向けのファンタジー小説で、名作「星の王子様」を彷彿とさせるような不思議な世界感&純粋な子供心に気付かされる作品。
主人公はモモという女の子で、「人の話しを聞く」という能力で多くの人々を惹きつける不思議な女の子。その女の子がホームレスをしている街に「灰色の男達」があらわれて、大人たちの「時間」を奪っていくという物語。
時間を奪われた大人たちは徐々に肉体的、精神的に追い詰められていくのですが、その様子が自分にも心あたりがありまくりな状況。こんなリアルをファンタジーを通じて感じさせてくれるというのは本当に凄い。
具体的に、いくつかグッときた文面をご紹介します。※児童書なのでひらがな多いです
人生でいちばん危険なことは、かなえられるはずのない夢が、かなえられてしまうことなんだよ。いずれにせよ、ぼくのような場合はそうなんだ。ぼくにはもう夢がのこっていない
時間をケチケチすることで、ほんとうはぜんぜん別のなにかをケチケチしているということには、だれひとりとして気づいていないようでした。
光をみるためには目があり、音をきくためには耳があるのと同じように、人間には時間を感じるための心というものがある
遊びを決めるのは監督のおとなで、しかもその遊びときたら、なにか役にたつことをおぼえさせるためのものばかりです。こうして子どもたちは、ほかの「あること」をわすれてゆきました。ほかの「あること」、つまりそれは、たのしいと思うこと、むちゅうになること、夢見ることです。
たしかに時間がない時間がないって言ってる人って、心に余裕がない。そして心に余裕がないから時間がないとも言える気がする。
「役にたつかどうか」で物事を判断しがちで、ここ数年は実際に読む本もノンフィクションものや政治経済物が多かったですが、子供のころにはまった「ハリーポッター」なんかをまた読むのもアリヤナグランデと思いました。
とても読みやすく物語として面白いうえに、内容的にも考えせられる事が多く、とてもいい本でした。
奄美つりんちゅさん、初めまして。
海山を釣り歩く、咲いたマンと申します。
エンデの「モモ」はとてもいい本ですよね。
児童書に仕分けられるのが不思議なくらい深いです。
オトナこそが読む本だと思ってます。
はじめまして。コメントありがとうございます。
釣りそっちのけで読書シリーズ強行しておりますが、見てコメントまでいただき恐縮です。
たしかに大人向けといっても良いレベルですよね。本当にいい本でした。