読書

読書「ネトゲ廃人」芦崎治

人混みの中めっちゃ大きい声で会話してる奴いるな〜と思ったら、独り言だったみたい。

こわすぎ。

 

ほいで

 

今回紹介する本は「ネトゲ廃人」芦崎治

おもしろかった度 ☆☆☆☆★(5段階中4)

 

これまで読んだ「スマホ脳」、「インターネット・ゲーム依存症」と同じ系統のこの本。

実際のゲーム名が伏せ字無しで登場しているので、あぁ〜これあったわ〜みたいな懐かしい思い出と、それにハマって「廃人」になった人がどうなったのかの実際の体験談が多くあって面白かったです。

ちなみに「廃人」って言葉は多くの人はネガティブな印象を持ちますが、あっちの世界では「それだけやり込んだ凄い人」っていう捉えられ方で「廃プレイヤー」というHighと掛けてるのかわかりませんが、そんな呼び方をされる事があるようです。

やはり同じ人達で集まると幸か不幸か周りが見えなくなるのは、どの業界でも一緒のようですね。※釣りも

 

全般的に意外だったのは、女性にも多くの依存者がいるという事。ゲームは男がハマるものっていうイメージでしたが、昨今のゲームの作りがインターネットを通じて「コミュニティ」を形成している事が大きな要因っぽいです。←これは僕の意見

ゲーム上でのやり取りを通じて恋愛にまで発展することもあるそうで、むしろそっち目的でゲームをやってる人達もいるみたいです。ゲームそっちのけで日頃の雑談をしたり、相談したり相談にのったりといった具合との事。

 

ちなみに僕も昔は、ぶっ続けで24時間とか平気でゲームしたことがある「中毒者」でしたが、それはネットゲームではなくてドラクエやバイオハザードみたいなやつだけ。全クリしちゃうとそれで終わりでしたが、ネットゲームは次から次に新しい要素が組み込まれるので「終わりがない」との事。

一度だけプレイステーションでネットワークに接続してバイオハザードのネット対戦をした事があるのですが、相手のマイクから絶えず「死ね」やら「クソ」やら言われながらハメ技をされて一方的に殺されるという体験をして、二度とやらねぇと縁を切った次第です。

昔のゲームはストーリー性が強く体験型の映画に参加しているような感覚でしたが、最近のゲームには正直惹かれるものがありません。知らないだけの可能性も高いですが。

ゲームにはまる原因には様々あると思いますが、やはりやりすぎは良くない。身をもって経験していますし、同じ経験をされている方も多いと思います。

 

そして本書で印象に残ったところとしては

 

◇オフ会で集まった時の理想と現実のギャップの話

「ネット上では頼れるカッコいい人が、実際にあうと目も合わせられず会話も一切できない人だった」「みんなずっとゲームしているから、似たような体型でみんな色白」

みたいな、なんとなく想像がつきますよね。別に悪いといっているわけでは無くて、この体験を通じてゲームの世界から抜け出した女性の体験談がありました。

 

◇パチンコやパチスロと違って24時間オープン

・前述したとおりですが、同じ点としては胴元が必ず儲かる仕組みになっているという点。ガチャで当たるレアアイテムやらレアキャラ、ある時間にしか出現しないモンスターやら○○フェス等のイベント。これらで射幸心的なものを煽るのは同じ構図。人によっては数十万、数百万も使う人が存在するらしいです。本人が楽しければいいじゃないかという意見もあると思いますが、あきらかに運営側がやり過ぎの気もします。

ちなみに大きな声で言えませんがパチンコ、パチスロに関しては滅べばいいと思っています。あれは弱者をさらに弱者たらしめるもの。悪でしかない。

 

◇リアルマネートレードについて

・話は聞いていましたが、ゲーム内のお金や武器、アイテムを実際のお金で売買するという手法。これが起因してゲーム内で土地の買い占めや、見せ玉と呼ばれる株取引等で禁止されている相場操縦が起こっているとの事。これは本当に興味深かったです。

なんなら実際に証券会社に努めているプロがゲーム内で暗躍しているらしいです。

ゲームという仮想空間と現実の境界線がどんどん曖昧になってきていると感じました。

 

他の節として

・子どもがいるとゲームができなくなる

・ママのゲームを邪魔しないこども

・中学の担任だけは見捨てなかった

・ゲーム会社の魂胆がみえてきた

・嫌いなひとなのに、ネットでは別れられない

・ゲーム恋愛のときめきを告白する妻

・オンラインゲーム大国、韓国の憂鬱

 

等々、大変興味深かったです。

過去ゲームに異常にハマった方

今ハマってる方

子どもへの影響を危惧する方

 

一読の価値ありです。

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