読書

読書『いちばん危険なトイレといちばんの星空』石田ゆうすけ

昔小型船で暗礁にぶつかった事がありますが、かなり焦りました。幸いスクリューの羽根が1枚折れただけで済みましたが、波や風があるときの岩礁はまじで危険。操船は僕じゃありません

 

ほいで

 

今回ご紹介する本は『いちばん危険なトイレといちばんの星空』石田ゆうすけ

面白かった度 ☆☆☆☆☆(5段階中5)

 

いや〜さすが。前作の『行かずに死ねるか』では書かなかった、汚い話や危険な話がギュギュッと詰まっていて面白かったです。これぞ旅。

 

本作は世界で一番○○を筆者目線で厳選したものを紹介しています。筆者自身も最初に断りをいれていますが、あくまで本人の主観であり誰が何と言おうと絶対ココだ!と断言するものではありません。とはいえ、やはり世界一周を自転車で成し遂げた方の話は説得力がありますし面白い。

『あ、自分には無理だ』と思わせられる事が多々出てきて、僕自身おそらく『自分じゃ無理なことをやってる人を見るのが面白い』のかなと気付かされました。

そんな数々のドン引き体験や面白体験が章節ごとに色々紹介されていて、とても読みやすくもありました。何点かグッときたところをご紹介します。

 

・世界一危険なトイレ

これは本書のタイトルにも引用されていますが、危険なトイレって落ちたら死ぬようなボットン便所かな?と思いましたが、予想の斜め上でした。場所はアフリカ内陸部にある国、ブルキナファソという小さい村。

出した糞尿を野生のブタのような奴らが食いにくるらしいです。牙つきでフガフガしながらお尻をめがけて寄ってくるそうで、たしかにこれは怖い。実際糞尿をブタに食べさせる地域はあるらしいのですが、それはトイレの下に別の階があってそこに落ちた糞尿をブタが食べる仕組みだそうですが、ここで書かれているのはブタと同じ階に自分がいる作りなので、油断するとアウトというお話。いや〜面白いけど割と鬼気迫る状況だよな〜。

 

・世界一不気味な宿

宿系は危なそうなところ多いし、絶対自分では泊まらないのでとても興味のある話。

場所は中米コスタリカの首都サンホセ

赤ちゃんをあやしている女の人だらけ。生気のない住人。ドアノブが全部取り外されて、その穴に鎖を通し南京錠で施錠をしている各部屋。そこで知り合った白人旅行者が夜中に無理やり部屋に入ってこようとする。

怖すぎ。おそらく売春やクスリも関係してそうな雰囲気とのことでしたが、こんなところに沢山の荷物を抱えて一人で泊まるなんて絶対無理。無理of無理。もちろん読む分には面白い。

 

・世界一メシがうまい国

これは著者が貧乏旅行をしている関係で、その低価格帯での話になってしまうとのことでした。選ばれた国は一つには絞りきれずに『メキシコ』『ベトナム』『中国』。

中国には僕も大納得。中華料理って安いし早いし美味すぎる。野菜も多く使われているので健康にも良さそうですし、香辛料のパンチ力と絶妙なさじ加減が最高だと思っています。

あとのメキシコとベトナムに関してはそんなに美味しいイメージはありませんでしたが、本書で紹介されているメキシコのコミーダ・コリーダと、ベトナムのバインセオという料理は是非一度は食べてみたいと思いました。できれば現地で食えたら最高ですが。

 

と、まあこんな感じです。他には

・世界一頭にくる国境

・世界一の巨大滝

・世界一美人の多い国

・世界一美しい町

 

等々、短く沢山紹介してくれているので読みやすいです。

普通のツアーでは行けないような場所が多いですし、絶対自分じゃ行きたくない場所が多々あるのでとても面白かったです。

そして本書は世界一周紀行の第二章にあたる本ですが、第三章である『洗面器でヤギごはん』という激ヤバ臭プンプン編も手に入れたので、またご紹介したいと思います。

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