しょっちゅうヤフーニュースに「才賀紀左衛門」って人のプライベートニュースが表示されるんですが誰? 誰の誰による誰のためのニュースやねん。
ほいで
今回紹介する本は「民王」池井戸潤
評価 ☆☆☆☆★(5段階中4)
面白い!けど、ドラマ化意識しすぎ?といった印象。個人的にドラマは好きじゃない
主人公は内閣総理大臣 武藤泰山(むとうたいざん)。
ある日突然、大学生である自身の息子と精神が入れ替わってしまうという古の少女漫画的展開。
突然父の体になった息子の武藤翔。入れ替わったタイミングが国会の質疑応答という最悪のタイミング。
どうやら某国から流出した軍事技術が関わっていることが判明するのですが、誰が何の目的でこんな事をしているのか。入れ替わった父と息子、そして側近+αで真相に迫ります。
といった内容ですが、池井戸潤さんには珍しいSF?チックな展開にビックリ。
とはいえ、中身が大学生の総理大臣が国会答弁をするシーンで
未曾有をみぞうゆと読んだり、低迷をていまいと読んだりする場面は作者らしいリアルに寄せたノンフィクションを感じさせます。
しかし、精神が入れ替わるっていう展開には、さすがに池井戸潤さんの真骨頂であるロジカルさが無く、ツッコミどころ満載感が否めない。
精神が入れ替わるという軍事技術が存在するのは置いといて、その存在が外部に漏れる事がおかしいし、盗まれるのはもっとおかしい。そんな技術がもしあるなら世界がひっくり帰るような事ができると思う。パッとおもいつくところでは、精神を定期的に若い体に移し替えるという神の領域を侵す事(不老不死)が実現できそう。
そのへんの説明はモヤッとしていて、池井戸潤さんの他の超ロジカルな作品を読んでいる身としては違和感を感じました。
とはいえとはいえ、この人はこんな作品を作らないとダメ!みたいな、クリエイターのファンのつもりハラスメントはしたくない。
でもでもでも、なんとなくドラマ化を意識しすぎたのかな?という印象を受けたので☆4つ