読書

読書『はじめてのアンガーマネジメント実践ブック』安藤俊介

デカいビルを見るたびに、それを人間が作ったとは思えない。

建てた人、組織、凄すぎ。

 

ほいで

 

今回紹介する本は『はじめてのアンガーマネジメント実践ブック』安藤俊介

おすすめ度 ☆☆☆☆★

自分の「怒り」というものを客観的な視点で捉える力が付きます

 

前々から『アンガーマネジメント』とやらに興味があったことと、アマゾンビデオで「進撃の巨人」を見るために契約したアマゾンプライム会員なら無料でダウンロードできたので、この本を読んでみました。

 

冒頭の

朝8時、あなたは、いつもと同じように、最寄りの駅まで歩いてきました。すると、前方からスマホを見ながら歩いてくる人がいます。「あっ!」と思って身をよける間もなく、その人は視線をスマホに落としたまま、あなたにぶつかってきました。そして、何も言わずにそのまま立ち去ってしまいました。

さて、あなたはどう感じますか?

「歩きスマホなんて許せない!」と激高するでしょうか。それとも、「そんなこと、いちいち気にしない」と思うでしょうか。

まさに僕がイラッとしてしまう状況が書かれていて、ズボズボッと引き込まれ、一気に読んじゃいました。

どうやら人それぞれ怒りには癖があるらしく、本書についている怒りのタイプチェックをしてみたところ、僕は「用心堅個&威風堂々」タイプでした。

用心堅個=勝てない勝負は決してしない戦略家

威風堂々=いろいろおまかせしたい!自他ともに認めるリーダー

らしく、そのタイプが何に対して怒りを感じるかが

用心堅個=簡単には心を開かないかわりに、「あの人は○○だ」「この人は○○だ」といったレッテル貼りをする傾向がある。それによって人間関係がスムーズにいかず、ストレスを感じる事が多くなる。また、必要以上に悲観的になるところもある。

威風堂々=プライドが高いため、邪険に扱われたり、軽く扱われると腹を立てます。自分で自分を評価できる一方で、他人からの評価を必要以上に気にしすぎるところがある

あくまで程度の問題だとは思いますが、心当たりはあるっちゃありました。とはいえ少なくとも周りからは、こんな感じで見られている可能性が高いと受け止めなければと思いました。他にも 『公明正大』『博学多才』『外柔内剛』『天真爛漫』と計6タイプがあり、購入者限定のアクセスキーを入手すると、自分のアンガーマネジメント診断ができます。

怒りの癖や、向いている仕事、上司や部下にそんな人がいた場合の対処法等がタイプ別に紹介されていて面白いです。気になる方は是非。

 

そして個人的に良いなと思ったアンガーマネジメント法を2つご紹介

 

怒りが湧いた時に10段階で評価する

最大を10(絶対に許せない最大級の怒り)として、この怒りは2かな?これは5だな。これは8だと思っていたけど4が妥当だな。

といった感じで評価すると、自分がどの程度のレベルの事に怒っているかを相対的に理解できるようになり、必要以上に怒る事がなくなるというテクニック。

これは簡単だしかなり使えると思いました。冒頭の例で言えば、歩きスマホでぶつかってくる人に対して、たぶん5か6ぐらい怒っていましたが、こうして客観的に考えると2か3ぐらいが妥当かなと。そうすると怒りもスッと収まる気がします。

 

あともう一つ

 

3コラムテクニック

自分の怒りの原因となる「○○するべき」「○○するべきではない」を見つけて、怒りと向き合う方法。詳細は割愛しますが、本書の例として

1 ○さんが待ち合わせに10分おくれた

2 待ち合わせには遅れるべきではない

3 電車が遅れることもあるから、10分ぐらい大目に見よう

僕個人としてやった例が

1 満員電車でグイグイ押してくる人がいた

2 危ないし苦しいから押すべきではない、次の電車に乗るべき

3 僕がどうしても乗りたい場合同じことをしてしまうかも。大目に見よう。

って感じでやってみました。

こうやって怒りの源泉である「べき」を意識する事で、現状が変わるわけではありませんが、怒りが多少なりとも抑えられる良いテクニックだと思いました。

 

他にも怒りの強度、持続性についてのところも、とても面白く有益な本でございました。

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