読書

読書「Twitterカンバセーションマーケティング」崎谷実穂

キンモクセイの香りって良いですよね〜

ほいで

今回紹介する本は「Twitterカンバセーションマーケティング」崎谷実穂

おすすめ度 ☆☆★★★(5段階中2)

2016年に書かれた本なので、すでに周知の事実が多い

これは中古本を買ったので、しょうがない事ですが全体的に目新しい情報があるわけではなく、Twitterの使われ方やTwitterが起こした社会現象等を紹介するのがメインの内容。

例としてポッキーの日(11月11日)にポッキー関連のツイートが300万件以上ツイートされてギネス世界記録に認定され、その日の売上も4倍になった事や、「天空の城ラピュタ」のセリフをみんなで一斉にツイートする等の事象が紹介されています。

個人的に理解が及びませんが、「みんなで同じ体験を共有するのが好き・安心する」といった本能レベルに作用しているんだろうなと想像します。

日本とアメリカのTwitterの使い方の違い

1つ目:日本は本名を使わずに、アメリカでは本名使う事が多いという事。

国民性がSNSの使い方にも影響しているのが面白く、主義主張を顔出し名前出しでハッキリというアメリカ人(もちろん全員では無い)はカッコいいな〜と思います。

2つ目:日本人は複数アカウントを持つ率が高いという事

これも納得。というか僕自身過去に数年ほどTwitterを使っていたので自覚あり。

コミュニケーションツールとしてではなく、ペット用や趣味用等の情報収集ツールとして使う人が多いのも特徴らしい。

3つめ:140文字に込められる日本語の情報量の多さ

Twitterは1投稿につき140文字以内という制限がありますが、これは英文前提の制限であり、日本語だと込められる情報が2.5倍になるらしいです。あと日本には短歌や詩等の特有の文化もあるため、同じTwitterでも使い方に違いが現れるとの事。

ちなみに短い文で一番情報を詰め込めるのは中国語との事ですが、中国ではTwitterの使用が禁止されているらしいです。(まじかよ・・)

4つ目:日本は鍵アカウントが多い

等々・・・ここは割愛

日本特有のユーザーイノベーション

冒頭で紹介した「天空の城ラピュタ」の名シーンをみんなで一斉にツイートするという事象が、Twitter社も全く想定していなくサーバーダウンの危機に瀕したそうです。なぜ日本人はこんな使い方をするんだ?という事が多々あったそうで。猫かなにかのBOT(自動返信するアカウント)にツイートすると餌をあげる形になっいて「ありがとう、もっとちょうだい」と返信がくる遊びを作っていたのもTwitter社は驚いたとの事。

このように日本人は今あるものを独自の使い方をしたり改善をするのが上手く、これをユーザーイノベーションとしてTwitter社が注視しているのは、さすがアメリカさん。

企業はブランディングに注力している

この辺は個人的に一番興味を惹かれた部分で、セブンイレブン、コカ・コーラ、スターバックス、ハーゲンダッツ等の会社が実際にどういうふうに活用したかの事例が紹介されていました。ハーゲンダッツは「高級」なイメージを保つために、「ユーザーに近づきすぎずに憧れのままでいる」ように計算してTwitterを使っているらしいです。

あまりフランクすぎると親近感が湧く一方で炎上しやすく、お硬いとファンが付きづらい等の説明は確かになぁ〜と納得。

SNSは日進月歩

面白い内容ではありますが、やはり6年前のTwitterと今のTwitterでは全く違う状況だと思うので、購入はあまりオススメできません。

あとはTwitterのメリットばかりが取り上げられていて、炎上による自殺や倒産、デマの拡散による社会への悪影響等、そのへんが全く紹介されていないでの少し物足りないかも。※本書執筆にTwitter社がもろに絡んでいるから書けるわけないのですが・・

コメントを残す