読書

読書「ドーパミン中毒」アンナ・レンブケ

需要関係なく定期読書メモ

今回読んだ本は

「ドーパミン中毒」アンナ・レンブケ

めちゃくちゃ面白い

元々依存症系の本にとても興味があるのですが、結局のところ「ドーパミン」がキーポイントだと思っていたので、タイトルからしてモロど真ん中なこの本に目が止まりました。

依存症におちる、不幸になることに対して重要なポイントがいくつか紹介されていますが、個人的にグッときたところを、僕なりの解釈で何点か紹介します。

「快楽と苦痛のシーソー

快楽を貪り続けると快楽状態に体が「適応」してしまい、ちょっとの快楽では満足しなくなり、どんどん行為がエスカレートしていくといった内容。まさにこれまで学んできた依存症のメカニズムと一致。

薬物依存者が使用頻度をどんどん増やしたり、ギャンブル依存者が掛け金をどんどん増やしたり、アルコール中毒者がどんどん酒の量を増やしていくのがまさにそれ。

しかし

この本のすごいところは快楽を貪る→不幸なら、苦痛を与える→幸福の場合もあるということを実例、実験結果をまじえて紹介している点。

ご飯を美味しく感じるためには空腹が必要であるように、飲み物を美味しく感じるには喉の乾きが必要なように、「苦痛」がいかに重要な恩恵をもたらすものかを教えてくれます。

苦痛依存に注意

自分に苦痛を与えて喜びを得る行為。例えば筋トレやサウナなんかがそうですが、それすらも回数を重ねるごとに脳が「適応」してしまい、ちょっとやそっとじゃ苦痛を感じなくなり、どんどん度が過ぎていく危険性をはらんでいるとの事。これも詳しく紹介されていて面白い。

じゃあどうすればいいのか

これも10個ぐらい提案があげられていますが、最後の10個目の「世界から逃げ出すのではなく、世界の中に没入することで本当の癒やしが見つかる」にグッときました。

いろいろな問題、悩みから開放されるためにドラッグ・酒・SNS・ポルノ・ファストフード・ネットゲーム等々に逃避・依存するのではなく、自分が打ち込めるものに没頭することによって逃避・依存から抜け出そうというお話。

って

今書いてて思ったんですが「自分が打ち込めるものに没頭」っていうのも一歩間違えば依存症なので、やはり依存と習慣は紙一重だなと感じました。

 

難しい本の事についてまとめようとすると、我ながらまとまり感がありませんがこんな感じの本でございました。

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