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読書「史上最強の哲学入門 東洋の哲人たちー飲茶ー」

指の運動として本紹介再開

史上最強の哲学入門 東洋の哲人たち

評価 ☆☆☆☆☆(5段階中5)

面白すぎ。実は数年前に読んでいて、改めて読み直しに入った本

東洋哲学の歴史・人物を時系列で学べる

老子・孔子・孟子・釈迦・仏陀・空海・・・・・

なんとな〜く聞いた事ある人達の名前。んでこの人達って何者?何をやった人なの?といった事が時系列で登場し功績をわかりやすく解説してくれて、長年の謎が次々と解明されていくような爽快感があります。

賢者を賢者が論破していくバトル的要素が面白い

時系列で紹介される最大のメリットとして、ある宗教哲学が次の世代にどう受け継がれて、それがどう進化・否定されていくかといった流れが掴みやすく、超ハイレベルな哲学バトルが面白い。

西洋哲学と東洋哲学の違いを一発で理解できる

これは冒頭で紹介されている事ですが、西洋哲学は『1つ1つ理論を組み立てて行く』スタイルで、東洋哲学は『悟る』スタイルという、非常に分かりやすい説明。

悟るとはどういった事なのか、過去悟りを開いた人たちはどういった生き方、修行をした結果その境地に達したのか。専門書だと絶対に読み切る事のできない内容を最初から最後までわかりやすく、面白く解説してくれてます。

グッと来た部分

堯・舜・禹の物語

大昔の中国で洪水から人々を守るための治水工事を、堯(ぎょう)・舜(しゅん)・禹(う)という血のつながりのない3代で成し遂げた話。中でも舜は「彼がそこにいるだけで人が集まり、一年で村になり、三年で町になる」と噂がたつほどの立派な人格者。さらにその舜から工事を引き継いだ禹は「一年中、ずっと河に入って作業をしていたため、ついには足が腐って動かなくなってしまった」とのこと。

金や権力ではなく、その人格・人柄で国を動かしていた偉人達の逸話にグッときました。

てなことで、これは超良書認定でございます。

POSTED COMMENT

  1. イソ爺 より:

    西洋版も出版して欲しいですよね。西洋哲学がカントやヘーゲルの前後でどう変遷してきたのか、併せて、数学や論理学、音楽といったリベラル・アーツとの関係も著してくれるとなお、楽しいと思うのですが。

  2. turinchu より:

    西洋版もありますよ!
    東洋版の前に書かれたもので、それも読んでますが東洋版の方が僕は好みでした。
    たしかに、宗教がもたらすそれらへの影響って大きそうですもんね。

  3. イソ爺 より:

    ありがとうございます。購入し読んでみます^_^

  4. turinchu より:

    是非是非(^_^)

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