卵のプラ容器ってもっと割れにくく出来ないかな〜。みつを。
ほいで
今回紹介する本は「星の王子さま」サン・テグジュペリー著
おすすめ度☆☆☆☆☆(5段階中5)
大人になって失ってしまった物に気付かされる本です。
ちなみに読むのは通算4回目。何度読んでもグッと来ます。
物語は地球人パイロットが砂漠に不時着、そこで不思議な少年『星の王子さま』と出会うところから始まります。王子様は各星を旅し、そこで出会った様々な大人たちの話をパイロットにするというのが話の大筋。各星で出会う大人達がまぁ〜なかなか狂ってて変わっている。
しかし
この変人たち、みなさんもどっかで見たことあるはずですし、自分の中にも潜んでいる事にハッと気付かされます。いくつか紹介します。
「うぬぼれ屋」が住んでる星
自惚れ屋は自分をほめる言葉しか聞かずに、「君は私を本当に崇めているのですか?」と問いただす始末。これに対し王子様は「こんなことやってて、いったいどこが面白いんですか?」とその星を出発。
「酔っ払い」が住んでる星
そこの酔っぱらいはずっと酒を飲んでいて、どうしてお酒をそんなに飲むのかと聞くと、「恥ずかしいことを忘れるため」との事。それで何が恥ずかしいのか聞くと「酒を飲むことが恥ずかしい」との事。
大人ってほんとにほんとに変だな〜とその星を出発
「ビジネスマン」が住んでる星
そのビジネスマンは忙しすぎて王子様に顔をあげることすらもできない。何をやっているのか聞いてみるとひたすら足し算をやっていて、ちょうど5億162万2731まで数えているところだという。何が5億もあるんですか?と聞くと、星の数を数えてそれを所有するためとのこと。それに対し王子様は花やマフラーは所有できるけど、星をどうやって所有し何をするのか理解ができません。「大人って何を考えているんだか ほんとにわからないなぁ」とその星を出発
だいぶ端折ってますが、他にも「王様」が住んでる星、「点灯夫」が住んでる星、「地理学者」が住んでる星があり、どれも言語化が難しい不思議な気持ちにさせてくれます。
グッときたところ
自分の住んでいた星に置いてきた意地悪な「バラ」に対して
『バラの言葉ではなくて、バラの行動に基づいて判断すべきだったんだ』
の一言。どんな人でもその人の言葉じゃなくて行動をみるべきで、外面に惑わされないのが重要だし注意すべきだと僕は捉えました。
それと
子供は友達に対して「どんな声をしているんですか?」「どういう遊びがすきなんですか?」「蝶々は集めていますか?」と聞きますが、大人は「何歳ですか?」「兄弟は何人いますか?」「お父さんの年収はいくらですか?」と数字を聞くことによって友達を知ったことになると思っている。という話し。
これも凄くわかります。なんか学生から社会人になってすぐに感じる違和感・不快感がうまく滲み出ててグッときました。
読む人によってグッとくるポイントが変わると思いますし、要点をうまく表現できない不思議な本なので是非とも全文を読むことをオススメしたいです。