最近、バイブレーションで釣りたくてあちこち投げてはいるのですが、釣れない。
ベイトフィッシュ群れの下に、アオマツ?オニヒラ?がうろついているのに。。
難しいなぁ~

エソにぃだけは、こんな暇人に付き合ってくれる。感謝し慎重に素早くリリース。
そんな中、朗報。
最近知り合った自分の船を持っている方に、釣りに連れて行って頂ける事に。
軽く見せてもらった横浜フィッシングショーでもお目に掛かれないような、道具の数々から尋常じゃない方だというのは察していたので、即答で『行きます』
出船は朝5時。久しぶりの舟釣り。
釣りのためなら早く起きれてしまうのは、共感する人も多いはず。

舟釣りの時は、高いユンケルを買って飲むのが、元職場の上司から引継いだ習慣だったのですが、忘れてしまい、最近多飲しているモンスターのエナジーを注入しドーピング完了。

もう一人の若い漁師の方とも合流し、3人でいざ出船。
波もなく穏やか。
1時間・・・
2時間か3時間ぐらい??
でポイントに到着。
さっそく
はぁ、はぁ、
おろろろろろろろろろろろ~
いや~うねりが凄いですね~。
べた凪だよ。
なぬ!?・・・・・・・。
奄美近海、恐ろしや。
そんな半死状態で、何をやっていいのかもわからず、ただただ、二人が準備するのを見ている。
竿のセット、巻きエサの調合、付けエサのカット等々・・・。
連携が完璧で邪魔しないようにただ気をつけるのみ。
狙うのは水深300以上の深海。
ちなみに「国際海洋環境情報センターHP」によると、深海とは200ⅿ以上の水深で、太陽の光は地上の0.1%しかない世界との事。
それよりもさらに100ⅿ以上も深く、そんなところに生き物がいて、針のついた糸を落とすというドキドキ感。
リールも深海用のウン十万するような、バカでかい電動リール。一体何が釣れるのか。
1投目、着底からほどなく1本の竿にアタリが。
しかし、なかなか掛からずおそらくエサ取りではないかという事。
船長の言うには、ポイントはわかっているけど、そこに落とし込むが難しいとの事。
というのも、水深300ⅿ以上のポイントに、風による船の流れ、表層の潮による流れ、水中の潮による流れ(しかも水中は層によって流れが違う事がある)を把握して、仕掛けを投げ込む場所を考えないといけないという至難の業。
とりあえず1投目は状況確認の意味が大きく、今回はかなり流されるという状況がわかったとの事。
そして2投目で早速大きなアタリが。流石はプロ。
しかし、目的の魚では無くあきらかな深海ザメ。
僕としては始めてみる深海魚にテンションが上がるのですが、船長は苦々しくリリース。
一体、何を釣ろうとしているのか。
正体はプロの操船テクにより、すぐに判明。

高級魚クロムツ。これで1~2キロぐらいですが、全然小さいほうとの事。
そしてそれ以降数時間。1分も無駄にできない格闘が続く。
※余裕がない&手がヌルヌルでスマホが反応しなかったので、釣った写真がこれしかありません。ご了承下さい。
以降釣った主な魚は
↑体から粘液をだして、ヌルヌルが凄い。体ももろくエラは持つだけで切れてしまう。
↑群れにあたったらしく、仕掛けた針に全て掛かる。中層で食ってくるので底まで落とせなくなる。
↑今回の目的の高級魚。あきらかに他の魚よりひきが強い。そして深海にいるとは思えない、鮮やかで美しい色。
他にもいろいろ釣りましたが、名称の記憶が定かでは無いので割愛します。
これらをかなりの数を釣る事ができました。もちろん釣る事も凄いのですが、何より凄いと思った事は、品質管理。
釣って1分もしないうちに、すぐに締めて、血抜きを行う。
ウロコも剥がれないように慎重に持つ。
そして氷に直接触れないように、袋詰めにして、形が崩れないように慎重にクーラーに入れる。クーラー内でも魚が揺れて傷がつかないように、仕切りをいれて調整をする。
釣りの最中も一投ごとに、船上に飛び散った撒き餌などを掃除して清潔を保つ。
港に着いてからは、別のクーラーに移すと目の色が白くなってしまうとの事で、そのままのクーラーの状態で漁協におろす。
そして漁協で、特殊な水につけて老廃物等を除去してから出荷するとの事。
軽く教えてもらっただけでこんなにも。
自分で釣った魚と、買った魚がなぜこんなに味が違うのか、その理由の一つはこれ。
しかも、これだけ品質に徹底しているのはさらに特別で、もはやブランド品。
瀬戸内町の追い込み漁も一度体験させて頂いた事がありますが、島の漁師の方達の魚に対する情熱、こだわりには頭が上がりません。あと体力も尋常じゃない。もはや超人。
後日、家に招いて頂き、食べさせて頂きました。

左がハマダイ(アカマツ)、真ん中がアオマツと、アカ・・・なんとか。
右がオアカムロ。
ハマダイは上品な脂がのって、しっとりと滑らかな食感で美味い。
アオマツは湯引きしていて、さっぱりしっとりで、めちゃ美味い。
アカ・・なんとかは安い魚っていう話しらしいのですが、めちゃくちゃ美味い。
オアカムロは、カツオとかシビ(キハダマグロの子供)とか、そっち系の味に近くアルコール好きにはピッタリ。
我ながら相変わらずの、ずさんな食レポ能力ですが
とにかく豪華な美味い刺身だらけ。

オアカムロの塩茹で。
塩で茹でただけらしいのですが、脂がのって濃厚。
身も肉かってぐらいプリッとしていて、激うま。
その他にも、汁物やてんぷら、豚足等のごちそうを頂きました。
どれも美味すぎる。寿命が2年は伸びた気がします。
お土産までもらって家路へ。
今晩も美味い刺身がまってるぜぃ。