読書

読書「ケーキの切れない非行少年たち 宮口幸治」

先日、釣りを通じて繋がった方に飲みに連れて頂きました。

埼京線赤羽駅から10分ぐらい歩いたところにある

『魚修』

刺身盛り合わせ。マグロの脳天とやらを初めて食べましたが、上品な動物の肉ともいえる食べごたえと旨味。日本酒もうまいものばかり(高価)で、刺し身との相性抜群。最高のひとときでした。Kさんごちそうさまでしたm(_ _)m

 

 

ほいで

 

今回は「ケーキの切れない非行少年たち 宮口幸治」

まず最初にケーキ切れないってどういうこと?って思いますよね。これはとある非行少年に丸いケーキを3等分させると

↑この絵のように線を引くらしいです。※画像はネットから無断転用。

同様にちょっと複雑な図形を複写させても全然違う形になったりします。

児童精神科医として精神科病棟や医療少年院等で勤務経験のある筆者は、これらの例を通して非行少年と認知能力についての関連性を提言されています。

理解や判断力等の認知能力の低い非行少年を更生させるためには、それらの能力を鍛えるところからやらないと、更生プログラムや刑罰が意味をなさなくなるということでした。木の枝や葉っぱに働きかけるのではなく、根っこから支援していかないといけないっていう感じ・・・いや、土からレベルともいえます。

学校での勉強についていけなかったり、運動が苦手等で本人が苦しんでいるのに、周囲から努力が足りないと言われるのみで、問題は解決しないまま誰にも頼る事ができずにどんどん孤立し非行に走ってしまうというケースがあるようです。

そこで筆者は『認知能力を高める治療』に乗り出すわけですが、その過程で少年たちが学ぶことの大切さや面白さを発見し更生するというパターンも紹介されています。

更生させるためには褒めて伸ばす、良いところを見つけてあげる。といった第三者の綺麗事の解決案で苦しむ親や教育者には刺さる部分が多々あると思います。(もちろんそれで解決する場合もあります)

新しい視点を得られるとてもおもしろい本でした。

コメントを残す