いつも通る道にゲロが2領域分展開されていて、心を燃やしました。
ほいで
今回ご紹介する本は
小川貢一著 「築地魚の達人 」
おすすめ度 ☆☆☆★★
著者は築地の仲卸業の三代目。
僕個人の勝手なイメージですが、日本を代表する市場である築地の、それも代々続く三代目というと金持ちのボンボンじゃないのか?という大変失礼なイメージを持っていたのですが、この本を読むことで自分の無知を改めて痛感しました。
主力社員が取引先ごとヘッドハンティング、大手取引先との契約終了等を経て廃業。四十六歳で行く末真っ暗な中、奥さんや周囲の方々の協力のシーンでは本当に感動しました。
それから奥さんである平野文さん、なんと「うる星やつら」のラムちゃんの声優とのことですが、その奥さんのツテもあり漫画「築地魚河岸三代目」の監修をされたという事。
この監修にかなり熱を入れたようで僕もその漫画を読みたくなりました。
というのも本書内でサラッと紹介されている内容がとても面白く
・一箱に入っている魚のサイズが揃っていないことを「デブロク」という。なぜそういうのかよくわからない
・4〜5年ごとに場内の衛生面の維持や、店舗の位置による売り上げの不平等の是正を目的として場内で引越しを行う
・しめ鯖は酢で締めるからしめ鯖じゃなくて、塩で締めたあとに水で洗うと意味がないので代わりに酢で洗っているだけ。だから寿司屋でしめ鯖を頼んでも酸っぱくない
・マグロの競りはギャンブル。処理の仕方や身のやけ具合は割ってみないとわからないことから「マグロは下ろしてみて初めて値段が決まるんだよ」と言われる
・仲卸をする権利である「鑑札」がバブル期はとんでもない値段で取引されていた
といった数々の魚うんちくや市場うんちく。まさに第一線で戦って来られた方の生の情報でめちゃくちゃ面白い。他にも色々と漫画の方でも紹介されいるらしいので、気になってしょうがないです。↓全巻セットはこちら
僕のブログを読んでる人の層がよくわかりませんが、魚好き釣り好きの方にはオススメです。