読書

読書「日本で本当にあった拷問と処刑の歴史」

テレビで見ましたが、最近の学生は数十〜数百人単位のLINEグループに入っているらしい。LINEグループ脱獄常習犯の僕には地獄にしか思えない。

 

ほいで

 

今回紹介するのは「日本で本当にあった拷問と処刑の歴史」日本史ミステリー研究会編

評価 ☆☆☆☆☆(5段階中5)

 

めちゃくちゃ面白い。

タイトルの通りですが日本で実際にあった拷問と処刑方法が紹介されています。

「拷問」は自白を促す事が目的なので死なない程度に痛めつける。「処刑」は殺す事自体が目的。ですが実際は拷問が行き過ぎて死んでしまう事が多かったり、いかに苦しめて処刑するかに焦点をあてたものが多く残酷極まりない。

人間が人間にやることか?という信じられない内容の数々ですが、その中で個人的トップ3を紹介致します。

 

3位 蓑踊り

自力で動けいないように縛った上に、防寒や雨具として用いられている蓑を着せて大量の油をかける。そして十分に油が染み込んだら火をつけるというもの。一瞬で燃え上がり火だるまになり、あまりの熱さに暴れ飛び跳ね、最後は地面に倒れ込みながら足をばたつかせてのたうちまわる。悶え苦しむ姿が踊りに見えたことが、蓑踊りと名付けられた理由だとされている。キリスト教弾圧のための拷問だったらしいですが実質処刑。

人間が燃えながら暴れるって地獄の鬼もドン引きするレベル。

 

2位 水磔(すいたく)

十字柱に逆立ち状態に縛って海に立てる。逆さ状態が続いて頭に血が集中しダメージを追うばかりか、潮が満ちると顔に海水が掛かって呼吸ができず、死ぬ寸前になると潮が引いていく。そして死んでからも数日そのまま放置されるそうです。これも罪人の他にキリスト教弾圧のために用いられたらしいですが、厚い信仰心から8日間も生きた人もいたそうです。

海で溺れかけた人はわかると思いますが塩水が気道に入ったときの苦しさ、あれを断続的に受けるってとんでもなく辛い。いっそのこと殺してほしいレベルですが手足を縛られているのでそれも叶わない。

これは僕の推測ですが、拷問する側も長期戦に退屈して放置しっぱなしで「そろそろ死んだか」って感じで見物に来てそうでなんかムカつく。

 

1位 糞尿攻め

全裸で縛られて肥溜めに顔を、場合によっては全身を沈められる。鼻の穴や耳の穴に汚物が入り込み、呼吸が苦しくて口をあければ喉にも入ってくる。夏場はウジ虫もわいているのでそれも入ってくる。

3位・2位の処刑を抑えて1位にした理由は、読んでいてリアルに想像できてしまっちゃったからだと思います。糞尿に顔突っ込むって・・・うえっ〜〜

 

とりあえず3つ紹介しましたが、他には「牛裂き」「釜茹で」「駿河問い」「刻み攻め」「釣責め」「火頂攻め」・・・等々

恐ろしい拷問・処刑の数々が紹介されています。そして最後の章には

・なぜ江戸時代初期の刑法が残虐だったのか

・公開処刑は大衆の娯楽の一種だった?

・ヨーロッパの魔女裁判は日本の拷問よりも残酷?

 

等々、拷問処刑をとりまく時代背景や人間心理等々のことも書かれていて、歴史の勉強にもなる良い本でした。

 

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