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読書『サピエンス全史 上巻』

釣りに並ぶ趣味読書

今回はグッと来た名場面をコピペしていくスタイルで紹介

サピエンス全史 上巻

評価☆☆☆☆☆(5段階中5)

タイトルの通り人類の壮大な変遷の歴史を紐とく

今の人類はどうやってこの地球上にはびこることができたのか、その過程で一体何が起こったのか。数千年単位ではなく数万年単位での壮大なスケールでサピエンス(絶滅した近種も含む)の暮らしや、交易、戦争や宗教に関することを明らかにしていくめっちゃ面白い内容。

難点は高価すぎる

僕が買ったときは上下巻で4,000円しました。この記事を書くときに再確認したら2,000円のやつが出ている。まじアマゾンなんなん。

でもこれまでの経験から高評価&高価な本はアタリが多い。

でもでも

本は借金してでも読めって誰かが言ってそうな気がします。

ぷー
ぷー
気がするだけかい!

もし誰も言ってなかったら、僕が第一人者ということでよろしくお願いいたします。

グッときた箇所

ここからは本文丸パクリ案件です

陰口を利くというのは、ひどく忌み嫌われる行為だが、大人数で協力するにはじつは不可欠なのだ。

・ようはこれができたからこそ、今の人類があると言っても過言ではないくらい重要な役割をはたしてきたという事。

私達とチンパンジーとの真の違いは、多数の個体や家族、集団を結びつける神話という接着剤だ。この接着剤こそが、私たちを万物の支配者に仕立てたのだ。

・ある特定の宗教じゃなくて、例えば日本には万物に神様が宿っている、悪い子には妖怪に襲われる等のある種神話がありますが、これが日本人が日本人として結びつく接着剤になっているなぁ〜と。

農業革命は史上最大の詐欺だったのだ。ホモ・サピエンスがそれらを栽培したのではなく、逆にホモ・サピエンスがそれらに家畜化されたのだ。

・人類は農業をするために進化していなかったので、椎間板ヘルニアや関節炎といった多くの疾患を抱えるようになったというまさかの内容。本来人類は多種多様なものを食べて生きる体になっているのに、小麦に依存した偏った生活になっていることにも触れています。

普通の郵便だけだった時代には、人々は何か大切な用事があるときにだけ手紙を書いた。頭にうかんだことをそのまま書くのではなく、自分の言いたい事をどのような言葉で言い表すかを慎重に考えた。そして、あいてからも同様に、よく考えた返事が戻ってくると思っていた。ほどんどの人は、月に数通しか手紙を書いたり受け取ったりしなかったし、ただちに返事をしなければならないと感じる事は稀だった。ところが今日では、私は毎日何十通も電子メールを受け取り、相手はみな、迅速な返答を期待している。私たちは時間が節約できると思っていたのに、逆に人生の踏み車を以前の10倍の速さで踏み続ける羽目になり、日々を前より落

ち着かず、いらいらした思いで過ごしている。

・便利になっても全然楽にならない件をこの文章がうまく表現していてグッ。

世界中の人々が平等と個人の自由の両方を根本的な価値とみなすようになった。だが、これらの二つの価値は互いに矛盾する。

・自由と平等。たしかに前者はみんなバラバラでええやん?みたいな感じで、後者はみんなおなじやで。となる。ただそのダブルスタンダードが悪いのではなく、これを車の両輪と考えて人類の進歩には必須というまさかの結論。おもろい。

貨幣は人間が生み出した信頼制度のうち、ほぼどんな文化間の溝をも埋め、宗教や性別、人種、年齢、性的指向に基づいて差別することのない唯一のものだ。

・貨幣に関する項目も面白かったです。なぜお金というものがこれだけ広まっているのか、なぜこれだけ価値があるのか。という事を貝殻の物々交換レベルから解説してくれます。ただ重要性はもちろんですが、貨幣が産む問題点にも触れています。

 

 

以上です。

なんだか思った以上に長くなっちゃいましたが、これでも大分削った方。

これからまたボチボチ下巻を読んで、サピっていきたいと思います。

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