新しい小型船舶免許、無事に手元に届きました。次はお客さん乗せるために必要な「特定免許」取らないと。
ほいで
もはや脱釣りブログ化してきている当サイトですが、きたるべき日に備えて、本紹介を継続させて頂きます。
今回は
「面白いほどよくわかる!犯罪心理学」内山絢子
評価 ☆☆☆☆★(5段階中4)
タイトルの通り、非常にわかりやすい内容でした。取り扱っている内容も実に幅広く、ほぼすべての犯罪心理学をカバーしているのではと思います。
しかも本文だけでも十分なのですが、専門用語や実際の事件等の詳細を、ページ下部に注釈として沢山載せていました。ここまでやるのは、とても手が込んでいる。
個人的にグッときた箇所を何点かあげますと
・犯罪報道のあり方と現状について
「テレビの過熱報道により、視聴者側に過剰な恐怖と不安を感じさせてしまうことがある」
ちょっと犯罪心理学からは脱線してしまいますが、コロナに関する報道がまさにこれだと思っていて、今だに「新型コロナ過去最大の何万人突破!!」みたいな、二年前と同じ不安を煽るだけの報道の仕方しかしてないのは、本当に民放のレベルの低さを感じます。コメンテーターも何万回も同じ定型文読んでるだけ。今後も低毒化と感染力強化が進行するのは目に見えているのに、同じやり方で不安を煽るだけで本当に無責任。
基礎疾患を抱える高齢者に関しては上記の理論が通用しないのは重々承知ですが、重症化率の低い、もしくは副作用のおそれまである子供達にまで同じ対応を今後も続けるのには全く理解ができません。
今回の対応に使ってる兆単位の税金負担は全額国民にはね返ってくるのに、なんでこんな思考停止状態が未だに続いているのか不思議でたまりません。そして、追い打ちをかけるように医療介護の現場の方の激務・低賃金は一向に改善されないので、ますます誰も目指したがらなくなるし、転職・退職が加速されていく。
勢いでボロクソ書いちゃいましたが、緊急事態宣言を何の基準もなく気分で乱発しなくなったのは評価しています。
と、脱線どころか目的地変更になりそうなのでこの辺で。
本題に戻って、犯罪心理学の中で他にグッときた項目として同じく
・犯罪報道のあり方と現状について
容疑者というのは、被疑者であり容疑は確定していない段階ですが、実名を報道し生い立ちまで報道するのは、裁判よりも先に犯罪者に社会的制裁を加えてしまうこともある。
これは裁判の大原則である「疑わしきは罰せず」に反しているので、避けるべき事態ですが、やはりここもメディアがどこからか情報を仕入れて勝手に流すのが実態かと思います。メディア側の意見としては「知る権利」を主張するらしいですが、その権利のために人権が侵されてもいいのでしょうか。
これも少し話がそれてしまうかもしれませんが、数年前、奄美大島内で殺人事件があったのですが、僕は知り合いのA氏から「Bさんがあやしいらしい」という噂を聞いたことがあります。
このA氏の噂話自体があやしいとは思っていましたが、案の定、Bさんは犯人ではなかったのです。勝手に事実無根の噂を広められたBさんの心痛たるや。
容疑をかけるだけかけて、さんざんこねくり回したあげく、全くの潔白だった場合、その責任は誰が取るのでしょうか?
疑われる方が悪い!聞いた話を言っただけ!と開き直ればそれで許されるのでしょうか。
報道もですが、昨今のSNSの発達もあり個人レベルの噂話でも同じくらい気をつけなければならない問題だと思います。
やたら私見が入っちゃって自分でもビックリしますが、気になった節だけいくつか紹介
・連続殺人と大量殺人
・犯行後も平然としていられるのはなぜ
・下着泥棒ーなぜ下着なのか
・新宗教にはまる人、新宗教が企むもの
・放火は「弱者の犯罪」
・精神疾患は有罪?無罪?
・犯罪心理学の歴史
等々、非常にわかりやすく解説してくれるからこそ、読んでいる側の意見を引き出してくれる内容になっています。とはいえあくまで入門レベルで一つ一つの深さはある程度抑えているので、気になる事件や実験は都度ネットで検索しながら読みました。
犯罪全般について一歩高い視点を得られる本でした。